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M&A仲介とは?活用するメリット、選ぶ際のポイント、FAとの違いについて解説!
2024.10.11
M&Aは、企業のマッチングから手続き、成約までの行程は非常に複雑で、税務、法務、会計など非常に多くの知識を必要とします。そのため、専門知識や幅広い経験を有する相談先を見つけることがM&Aの成功へのカギとなります。そして、M&Aを効率的に成功に導くための相談先として、仲介会社などM&Aに関する専門家が挙げられます。
また、仲介会社の他にも、FA(フィナンシャル・アドバイザリー)に助言を求めることも、有効な方法です。両者とも、M&Aの支援を依頼する相手として魅力的ですが、M&Aを検討する上では、仲介FAの違いを理解し、適切に相談先を選ぶことが重要になります。
そこで本稿では、M&Aを検討する上で疑問となる仲介とFAの違いや、仲介会社を利用するメリット、仲介会社を選ぶ際のポイントまでを解説します。
目次
M&A仲介とは?
M&A仲介とは、譲渡企業と譲受企業の間で、中立的な立場でM&Aに関する業務をサポートし、交渉を進めることです。
M&A仲介の主な業務としては、以下の業務が含まれます。
・M&Aの相手候補企業選定(マッチング)
・企業価値算出
・スキームの戦略立て
・相手先企業との交渉
・買収監査(デューデリジェンス)
・契約資料作成等の支援
・M&A全般に関するアドバイザリー
これらの業務は、特に中小企業のM&Aにおいては、友好的なM&Aが前提であるため、仲介会社に依頼することが一般的です。
FAとの違いについて
FA(フィナンシャル・アドバイザー)は、M&Aを検討している企業に対して、M&A業務全般の助言業務を行います。仲介とFAは、M&Aのアドバイザリー業務を行う点では同じですが、M&A仲介と違い、譲渡企業と譲受企業がそれぞれFAに依頼し、それぞれのFAは、依頼された企業の利益の最大化を図ります。
つまり、M&A仲介会社が譲渡企業、譲受企業両社のメリットの最大化を念頭に支援するのに対し、FAは、契約したいずれか一方の顧客の利益を最大化するために動く点において大きく異なります。
上場企業同士であったり、クロスボーダー(海外を介したM&A)等の規模の大きい案件においては、大手証券会社や投資銀行、コンサルティング会社にFAを依頼し、自社の利益の最大化を図ることが一般的になります。
M&A仲介を活用するメリット
先程は、仲介業務について紹介しました。続いて、M&A仲介業務を専門に行う仲介会社に依頼するメリットについて深堀します。
アドバイザリー業務
仲介会社は、M&A取引全般に精通しています。M&A戦略だけでなく、会計士、弁護士、税理士等の専門家が社内に属していることも多く、会計や法務、税務などの専門知識を有しています。
また、M&Aの経験が豊富なため、複雑なプロセスにおいて、スムーズな支援を提供してくれる上、リスク管理など、直面しうる課題についてもサポートしてくれます。
候補先企業の選定
仲介会社は、M&Aのこれまでの経験から、広いネットワークを有します。その広範なネットワークや情報を活かして、クライアントが最もシナジー効果を期待できる候補先企業の選定を行うため、最適なM&Aに導いてくれます
中立性
先程、M&A仲介は、売り手企業、買い手企業の間に、中立な立場として入ることをご説明しました。両者のメリットの最大化を図ると同時に、どちらか一方が不利益を被らないよう、中立性が担保されています。また、仲介会社が双方の企業に交渉を行うため、交渉期間の効率化も図られます。
M&A仲介を選ぶ際のポイント
これまで、M&Aを進める際の有力な相談先について紹介しました。しかし、いざM&Aを進めようとすると、相談先の選定に迷うかもしれません。そこで、相談先の仲介会社を選ぶ際に、考慮すべきポイントをご紹介します。
自社ニーズにあったサポートが受けられるか
M&Aでは、シナジーを発揮しやすい業種や、自社のニーズを満たす企業を考慮する必要があります。そのため、その業界や事業領域、地域に強みをもっている仲介会社を選定すると、買収ニーズを満たしたディールへと繋がります。検討している仲介会社が持つ強みを把握することも重要なポイントになります。
手数料の違い
M&Aの仲介会社に依頼する場合、仲介手数料が発生します。そのため、その手数料がいつ、いくら発生するのかを把握しておくことが、思わぬ費用の発生など、金銭面のトラブルを防ぐためには必要になります。中でも、考慮すべきはいかの点になります。
・着手金が発生するのか
・相談料の発生の有無
・成功報酬の費用
成功報酬に関しては、レーマン方式を採用することが一般的で、手数料の算出根拠についても正確に把握することをお勧めします。
専門家の有無
M&Aの実行において、税務や法務など、様々な専門的な側面から調査し、リスクや効果を測定します。こうした調査に不備がある場合、甚大な損失へと繋がりかねません。そのため、こうした分野の専門家の有無も検討すべき項目になります。
参考コラム
スモールM&AにおすすめのM&A仲介会社や支援専門家については、M&Aナビ様の以下のコラムが参考になります。
ご興味ある方は一度確認してみてはいかがでしょうか。
スモールM&AにおすすめのM&A仲介・支援会社9選をご紹介!
おわりに
ここまで、M&Aを検討する際に気になる相談先や、相談先としての仲介とFAの違いについて、仲介のメリット、そして仲介に依頼する際に考慮すべきポイントについてもご紹介させていただきました。M&Aは、企業の経営方針に関わる重要な決定であるため、慎重に検討し、適切なM&A仲介会社を選びましょう。
執筆者 株式会社M&A共創パートナーズ M&Aアドバイザー 篠浦 隆宏
株式会社みずほ銀行に入行し、富裕層向けの資産運用の提案に従事。株式会社日本M&Aセンターへ転職後、M&Aコンサルタントとして幅広い業種のM&Aをサポート。前職は、新興のM&Aブティックにて主にIT企業のM&A案件を担当し、数多くの譲渡企業の支援に従事。
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