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ポールトゥウィン・トリドリ・GENDA 今週のM&A事例について解説!(8月26日~9月1日)

2024.09.01

2024年8月26日~9月1日に発表となったM&Aの中から、注目すべきM&A事例をピックアップし、その内容について解説いたします。

今週は、ポールトゥウィンホールディングス株式会社、株式会株式会社トリドリ、株式会社GENDAのM&Aについて取り上げます。

目次

ポールトゥウィン、DMMよりステージ事業を取得

ポールトゥウィンの概要

ゲームデバッグのポールトゥウィン株式会社やアニメ・ゲーム・音楽・グッズなどの事業を手掛ける株式会社HIKEなどを傘下に持つ持株会社です。現在までも積極的にM&Aを行っております。

2023年12月 アニメ制作のしいたけデジタルを子会社化

2023年10月 ゲーム開発企業向け音声収録事業のカナダVibe Avenueを子会社化

2022年12月 ゲームソフト開発のアクアプラスを子会社化

2022年11月 「2.5次元舞台」制作のSANETTY Produceを子会社化

 

DMMのステージ事業

DMMは、動画配信事業とオンラインゲーム事業、FX等の金融サービスを主力として、オンライン英会話サービス、モノづくり支援事業、通販、オンラインレンタル、電子書籍配信事業、太陽光発電事業、アミューズメント事業、フットボール事業、オンラインサロン事業、アニメーション事業、仮想通貨関連事業など約40以上のサービスを展開しています。その中の一つが、舞台事業を中心とした「DMM STAGE」であり、ハイクオリティな舞台、LIVE、映像作品などに定評があります。

 

M&Aの概要・目的

ステージ事業の更なる成長させることを模索していた DMM.comと、IP の更なる拡大を図る ポールトゥウィン子会社のHIKE の目的が合致したことによるもの。本M&Aによって、HIKEブランドの知名度拡大や公演の拡充を目指します。取得価額は2円。承継時期は、今後制作予定のタイトルの知的財産権が移転する資産の含まれるため、 2024 年 12 月1日と 2025 年 12 月1日の2回の予定です。

参照 ポールトゥウィ ンホールディングス株式会 社 2024 年8月27 日リリース 「合同会社 DMM.com のステージ事業の会社分割(簡易吸収分割)による当社連結子会社への承継に係る吸収分割契約の締結に関するお知らせ

 

ポールトゥウィン、米国ゴーストパンチからゲーム開発アウトソーシングサービス事業を取得

ゴーストパンチの概要

2015 年に設立、米国フロリダ州を拠点とする企業で、ゲーム開発企業に対して、エンジニアリング、テクニカルデザイン、アート、アニメーション、プロダクションなどのゲーム開発に関わるアウトソーシングサービスを提供しております。

M&Aの概要・目的

ポールトゥウィンの海外ソリューション事業に、ゲーム開発アウトソーシングサービスを加えることで、従来のゲーム開発に付随するサービスの他、ゲーム開発そのもののアウトソーシングサービスの提供を可能にします。

参照 ポールトゥウィンホールディングス株式会 社  2024 年8月27日リリース「当社連結子会社による事業譲受に関するお知らせ 」

 

トリドリ、chipperからEC支援事業を取得

トリドリの概要

2016年6月に設立のマッチング事業やインフルエンサーマーケティング支援、インフルエンサーマネジメントなど多面的に展開する企業です。

2024年7月には、株式会社 XiMよりインサイドセールス及びマーケティング事業の一部を譲受、更なる事業ラインナップの拡大を進めています。

chipperの概要

2017年2月に設立。D2C・EC 特化型グロースハック支援事業を行っており、直近はAIを活用したSEOサービスの運営に注力しています。

M&Aの概要・目的

トリドリは、本M&AによりEC 分野での強みを拡張し、顧客企業が抱えるマーケティング課題に対して、より広範なソリューションを提供する予定です。今回、chipperは、EC支援事業を新設分割し株式会社 blendsを設立。当該企業の株式をトリドリに譲渡するスキームです。取得価額は1億40 百万円。取得予定日は2024年10月1日です。

参照 株式会社トリドリ 2024 年8月28 日リリース「株式会社 chipper の新設分割会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ

 

GENDA、マタハリーエンターテイメントからアミューズメント施設1店舗を取得

GENDAの概要

2018年に設立。世界一のエンターテイメント・テックカンパニゲームを目指しており、現在の主な事業内容は、アミューズメント施設運営、オンラインクレーンゲーム運営、IPコンテンツ運営等となり、会社設立後より、積極的にM&Aを推進し、企業価値を向上してきました。

マタハリーエンターテイメントの概要

2020 年6月設立で、関東地方にてアミューズメント施設を運営しております。今回、アミューズメント施設のうち1店舗(所在地:茨城県つくば市)が事業承継の対象です。

M&Aの概要・目的

GENDAは、アミューズメント業界内のM&Aを推進。グループの傘下に入る企業・事業に対してノウハウやリソースを投入することで、ロールアップを行い、更なる顧客の獲得やエンターテイメント体験の向上を行ってます。

今回のマタハリーエンターテイメントの譲渡施設については、店舗運営の効率化に加え、限定プライズの投入や購買力向上等により、利益の拡大を見込んでいます。

参照 株式会社 GENDA 2024 年8月30 日リリース 「会社分割(吸収分割)による株式会社マタハリーエンターテイメントの一部事業の承継及び新店出店に関するお知らせ

 


執筆者 株式会社M&A共創パートナーズ M&Aアドバイザー 篠浦 隆宏 

株式会社みずほ銀行に入行し、富裕層向けの資産運用の提案に従事。株式会社日本M&Aセンターへ転職後、M&Aコンサルタントとして幅広い業種のM&Aをサポート。前職は、新興のM&Aブティックにて主にIT企業のM&A案件を担当し、数多くの譲渡企業の支援に従事。


 

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