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共創型M&Aとは? その定義と成功の秘訣について解説!

2024.08.25

最近、オンライン広告やセミナー等で共創型M&Aという言葉を目にすることがあります。通常のM&Aと比べてどのような点が特徴があるのか、また、共創型のM&Aを実現するためのポイントは何か、解説したいと思います。

目次

共創型M&Aとは

まず、「共創」という言葉の意味について解説します。明確な定義はないものの、企業があらゆる利害関係者(ステークホルダー)と協働し、新たな価値を創造することを意味する言葉で、 英語では「co-creation」と表現します。 最近この言葉が注目される理由の一つは、様々な社会課題が浮き彫りになっている現在、ひとつの企業だけで課題を乗り越えることが難しくなっており、そんな中、産官学のあらゆる分野で「共創」することで、新しいイノベーションを生み出そうという事例が増えて生きているからです。

例えば、政府は、デジタル改革共創プラットフォームという地方公共団体と政府機関の職員がオープンなコミュニケーションをとれるプラットフォームを設立し、情報連携を活発化と自治体のDXの促進を目指しています。

参照 デジタル庁「デジタル改革共創プラットフォーム

他にも、ビール大手のサッポロビールは、一般ユーザーから募ったアイデアをもとに新たなクラフトビールを開発する「HOPPIN’ GARAGE」というサービスを打ち出しました。CtoCコミュニティを運営するスタートアップ企業とも提携し、ビール好きのコミュニティを通じてブラッシュアップした商品を世に送り出しています。

参照   サッポロビール株式会社 2018年10月ニュースリリース「本格的なユーザーイノベーションによる価値創造を目指した 次世代サービス「HOPPIN’GARAGE」が始動

以上のような共創に関する取り組みを踏まえると、共創型M&Aは、買い手企業、売り手企業がお互いの強みを活かし、協働して新しい価値を創出し、共に成長することを目的としたM&Aと言えるでしょう。

 

共創型M&Aの事例

共創型M&Aの代表例として、MOON-X株式会社が挙げられます。同社は、2019年にP&G、楽天、Facebookで要職を歴任した長谷川 晋氏が設立し、ブランドの共創型M&Aを主力事業としています。

具体的には、「日本のモノづくりの良さ」に着目し、国内の素敵なブランドや製品を持つ企業を買収し、同社の持つブランディング・マーケティングノウハウやテクノロジーの力により、共に飛躍的なビジネス成長を創出しています。

以下の企業が、共創型M&Aによりグループインし、ブランディングやEC事業の協働により、事業を成長させています。

株式会社猫壱 ペットグッズ(猫)販売

株式会社太陽 枕等の寝具販売

ケラッタ株式会社 ベビーマタニティグッズ販売

レバンテ株式会社 健康食品の企画製造・販売

株式会社AINEXT バッグ・小物販売

参照 MOON-X株式会社 M&Aに関する説明ページ

共創型M&Aを実現する方法

第一に、売り手企業と買い手企業の間でM&A後の成長ストーリをしっかりと話し合うことが重要です。お互いの強みを弱みを理解し、シナジーを生み出すにはどのようにすればよいか議論することが重要です。

M&A後は、親会社、子会社という立ち位置になりますが、上下関係を意識することはせず、子会社側は親会社のリソースの活用のために動き、親会社側は子会社の良さを残しながら、強みを活かすための取り組みを積極的に行うことが重要です。

 

まとめ

昨今、様々な場面で「共創」の必要性が叫ばれておりますが、M&Aによる共創は新しいイノベーションの創出のため、有力な手段と言えるでしょう。

弊社では、共創型M&Aの成功の秘訣について、リアルな情報をお伺いするため、2024年8月1日に「【無料特別ウェビナー】共創ストーリー型M&A 成功の秘訣を大公開! ~大手企業とのシナジーを実現したキーマンの本音トーク~」と題し、ウェビナーを開催いたしました。

ウェビナー企画ページ https://peatix.com/event/4026717/

アーカイブ配信をご覧いただきたい方は、こちらよりお気軽にお問合せください。

 


執筆者 株式会社M&A共創パートナーズ M&Aアドバイザー 篠浦 隆宏 

株式会社みずほ銀行に入行し、富裕層向けの資産運用の提案に従事。株式会社日本M&Aセンターへ転職後、M&Aコンサルタントとして幅広い業種のM&Aをサポート。前職は、新興のM&Aブティックにて主にIT企業のM&A案件を担当し、数多くの譲渡企業の支援に従事。


 

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