Knowledge M&Aお役立ち記事
じげんのM&Aの歴史とは?40以上の事業運営を実現したM&A手法について解説!
2024.08.26
じげん社は、職、住まい、投資、結婚、旅行といったさまざまな分野のインターネットメディアを統合し一括検索できる「ライフサービスプラットフォーム」事業を展開しております。M&Aを駆使し、事業の多角化とコングロマリットを実現しました。
目次
じげんとは
じげん社の概要
株式会社じげん(英: ZIGExN Co., Ltd.)は、ライフイベント(求人・住まい・車など)のメディアを企画・運営するインターネット企業です。M&Aを駆使し、事業を多角化し、現在は40以上のメディアやサービスを運営するコングロマリット企業に成長しました。
じげん社の沿革
2006年6月 ドリコムから株式会社ドリコムジェネレーティッドメディアとして分社し、リクルートが40%出資して設立
2008年1月 現在の社長である平尾丈氏がリクルートからの出向で代表に就任。
2008年3月 ライフメディアプラットフォーム事業を開始、転職情報検索サイト「転職EX」サービス提供開始。
その後、自動車、派遣、アルバイト、引越し、賃貸不動産の領域でメディアを立ち上げ。
2013年11月 東京証券取引所マザーズに上場
2018年6月 東京証券取引所第一部に市場変更
この間も数々の積極的なM&Aにより事業領域を拡大し、成長し続けています。
じげんのM&Aの歴史
現在まで20社以上のM&Aを行い、ライフサービスプラットフォーム事業の拡大と多角化経営を行っています。
2014年2月 インターキャピタル証券を取得し証券業に参入へ
2014年7月 求人業界向けシステム開発のブレイン・ラボを子会社化
2014年9月 美容系求人サイトを運営するリジョブを子会社化
2015年2月 モバイル向け占いコンテンツを手がけるエアロノーツを取得
2016年4月 不動産向けサイト制作のエリアビジネスマーケティングを子会社化
2016年12月 新聞の折込広告を制作する三光アドを子会社化
2018年1月 旅行予約サイトのアップルワールドHDを子会社化
2018年10月 カービューの中古車輸出支援サイト事業を取得
2018年12月 採用管理クラウドシステム開発のマッチングッドを子会社化
2020年1月 住宅リフォームや太陽光発電システムの比較サイト運営のアイアンドシー・クルーズを子会社化
2020年2月 クルーズ傘下企業から航空券比較サイト「TRAVELIST」事業を取得
2020年9月 ブランディングテクノロジー<7067>から外壁塗装比較メディア事業を取得
2020年11月 ベーシックから比較サイト事業を取得
2021年12月 クラッソーネから外構工事業者比較サイト「クラッソーネエクステリア」事業を取得
2022年5月 建設業界向け人材紹介事業のStructを子会社化
2022年8月 不動産業界向け人材紹介事業のビヨンドボーダーズを子会社化
2022年10月 製造業向け人材紹介のイーエイチアイなど2社を子会社化
2022年11月 運送業界向け求人メディア運営のオーサムエージェントを子会社化
2022年12月 BPO事業など旅行サービスのティ・エス・ディを子会社化
2024年3月 人材採用支援の人材採用支援のテイチャクを子会社化
2024年3月 BtoBサービス評価サイト「ミナオシ」事業を取得
2024年8月 保険相談サービスの保険マンモスを子会社化
2024年8月 買取価格比較サイト「ヒカカク!」運営のヒカカクを子会社化
このように、ライフスタイルの関わる様々な領域の企業をM&Aによってグループ化しております。
じげんの成功の秘訣
じげん社の強みである「マッチングテクノロジー」と呼ぶ技術により、サイトの分析データやアルゴリズムを蓄積し、集客の効率を上げマッチングの確率を高め、同時にユーザー1人当たりの獲得コスト(広告宣伝費)を下げることが可能です。こうした手法で、買収時点では営業赤字の会社でも短期の黒字化を実現しています。
これに加え、M&Aした企業の経営方針、ビジネスモデル、事業運営を尊重し、無理な組織文化の統合は行わない一方、M&Aをした企業へじげんの経営者や事業責任者が自ら出向き、ハンズオンで責任をもってPMIに携わる方針をとっております。
テクノロジーとPMIにより、M&Aによる成長を実現しています。
執筆者 株式会社M&A共創パートナーズ M&Aアドバイザー 篠浦 隆宏
株式会社みずほ銀行に入行し、富裕層向けの資産運用の提案に従事。株式会社日本M&Aセンターへ転職後、M&Aコンサルタントとして幅広い業種のM&Aをサポート。前職は、新興のM&Aブティックにて主にIT企業のM&A案件を担当し、数多くの譲渡企業の支援に従事。
M&Aに関するお役立ち記事の一覧はこちら